私自身、短大の幼児教育科で保母資格取得証明書を取得しました。
先日、潜在保育士から抜け出すにはどうすれば良いかをまとめてました。
この記事を書きながら、現在、無資格の人が保育士の資格を取るには、いくらぐらいの費用がかかるのかが気になって調べていました。
すると、20年前(!笑)より、はるかに安い費用で資格取得できることに驚いたのです…。
使うかどうかはわからなくても、「もし何かあった時に使える資格」として持っておいても損はない資格だと思い、保育士資格について調べてみることにしました。
保育士試験とは?
私の生まれた何年か前の人たち(昭和48年生まれだったと思います)までは、保母資格試験というものがありました。
2年以上、現場で経験を積むと国家試験の受験資格を得ることができていました。
私たちの世代(昭和50年代前半生まれ)は、絶対に短期大学や専門学校などの養成校と言われる場所に通わなければ、保母資格は取れませんでした。
それから制度が変わり、保母資格は保育士資格と呼ばれるようになりました。
私が就職先を探していた時代は「統合保育」と呼ばれる、障害をお持ちのお子さんもそうでないお子さんも同じところで保育を受けようという動きがありました。
私自身、障害児保育施設を目指していたのですが、統合保育の影響で求人はほとんどなく、移行期だったため、保育園での求人もほとんどありませんでした。
今では保育園の介助さんやサブで入る先生の数が足りないと言われ、家の近くでも絶えず求人が出ていて、いろんなところで保育士の人手不足が言われるようになりました。
そして現在ではまた、昔のように、養成校に行かなくても、保育士試験で合格すると資格取得ができるようになっています。
「あんなに親に文句を言われながら、奨学金まで借りて、高い学費を払って、働きながら10年間借金を返してまで取ったあの資格っていったい…」と一瞬落ち込みましたが、気にせずにいきましょう!(笑)
保育士試験の日程
一般社団法人 全国保育士養成協議会 のホームページによると、保育士試験は年に2回あるそうです。
ちなみに2019年度は
前期試験
筆記試験:平成31年4月20日(土)、21日(日)
実技試験:平成31年6月30日(日)
後期試験
筆記試験:平成31年10月19日(土)、20日(日)
実技試験:平成31年12月8日(日)
です。2日間かけて筆記試験が行われ、筆記試験合格者のみ実技試験を受験するそうです。
費用
12,950円 (税込・内訳:受験手数料12,700円+受験申請の手引き郵送料250円)
試験内容
筆記試験
試験日 | 試験科目 | 試験時間 |
1日目 | 1科目目: 保育の心理学 | 10:30~11:30 |
2科目目: 保育原理 | 12:00~13:00 | |
3科目目: 児童家庭福祉 | 14:00~15:00 | |
4科目目: 社会福祉 | 15:30~16:30 | |
2日目 | 5科目目: 教育原理 | 10:00~10:30 |
6科目目: 社会的養護 | 11:00~11:30 | |
7科目目: 子どもの保健 | 12:00~13:00 | |
8科目目: 子どもの食と栄養 | 14:00~15:00 | |
9科目目: 保育実習理論 | 15:30~16:30 |
実技試験
筆記試験全科目合格者のみで実施されるそうです。
実技試験 | ①音楽表現に関する技術
②造形表現に関する技術 ③言語表現に関する技術(必ず2分野を選択) |
保育士試験の合格率は?
平成30年度の保育士試験合格率は、19%(厚生労働省ホームページより)と、5人にひとりの割合で合格しているとのことです。
通学して保育士資格を取得する
まず、通学で保育士資格を取得する方法から見ていきたいと思います。
短大・専門学校などの養成校
本来ならば、短期大学や専門学校などの「養成校」と呼ばれる場所で基礎からしっかり習って、卒業と同時に保育士資格を取得する方法がいちばんラクなのだと思います。
養成校に通学して保育士資格を取得するならば、保育士試験を受験する必要はありません。
ただ、短期大学や専門学校に通うとなれば、年間100万円近い学費を払って、9時から18時までみっちりと授業を受けなければいけません。
子育て中のママさんにとっては少し難しいと思います。
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通学制の保育士スクール
保育士試験を受ける準備をするのが、通学制の保育士スクールです。
たとえば、キャリアステーション 保育士総合講座 ならば週1回の通学またはインターネットで講座を受け、保育士試験の受験準備をするそうです。
入学金・受講料・教材費で345,400円(税込)ですが、通学できる分、受験への不安を解消できるのではないでしょうか。
学校に通いながら資格を取ろうとすると、どうしても子どもを保育園に預ける必要が出てくると思います。
もし、幼児教育科のある学校が託児施設を設けてくれたら、育児の経験を活かして保育士さんになりたいと思われる方がもっと増えるような気がします。
保育士資格を通信教育で取得する場合
もし、通信教育で保育士資格を取得する場合、大きく2つの方法に分かれます。
短期大学の通信学部
単位取得後、短期大学卒業資格と共に保育士資格を取得することができます。
初年度の学費は受験料込みで15万円前後です。
ただ、課題の提出や何度かスクーリングに通う必要があるため、多少なりとも周りの協力が必要になってくると思います。
(参照 大阪芸術大学短期大学部通信教育部 ホームページ)
通信教育の保育士講座
短期大学の通信学部と違い、保育士試験を受験する必要はありますが、課題の提出期限がないため、子育て中のママさんにおすすめです。
ヒューマンアカデミーの保育士完全合格講座なら、受講料も59,000円(税込)で、もし資格取得を目指さなくなったとしても、離乳食や心理学などの勉強ができます。
「子どものことを勉強する」と思うならば、高くはないと思います。
人手不足が叫ばれる保育の現場は、今まさに子育てをされているママさんにとって、経験を活かすことができる最高の場所だと思います。
働く女性が増えていくにつれ、今後、どんどん勤務時間を選ぶことができる職種になっていくと思います。
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